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増えたのは誰か
流山市の年齢別人口を2011年から2026年まで15年分たどると、21の5歳階級を合わせた総数は+51,358人増えている。ただし「誰が増えたか」は、階級を単純に見比べるか、同じ世代を追いかけるかで違う答えが出る。この2つを両方出す。
この数字の出どころ
- 素性
- 全数(行政記録)
- 単位
- 人(住民基本台帳)
- 時点
- 1990〜2026年/37年分(各年4月1日現在)
- 取得
- 2026-08-13
5歳階級で見ると、50〜54歳が最も増えている
2011年時点の階級と2026年時点の階級を、同じ年齢区分どうしで比べる。ここでの「増減」は同じ人を追ったものではなく、その年齢層に属する人数の入れ替わりである。
最も増えたのは50〜54歳の+7,921人(8,537人→16,458人)である。一方、減っている階級も2つある。65〜69歳の-2,746人、60〜64歳の-3,618人である(11,317人→8,571人、13,595人→9,977人)。
| 階級 | 2011年 | 2026年 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 50〜54歳 | 8,537 | 16,458 | +7,921 |
| 45〜49歳 | 9,801 | 16,570 | +6,769 |
| 75〜79歳 | 6,384 | 11,790 | +5,406 |
| 40〜44歳 | 12,181 | 17,374 | +5,193 |
| 5〜9歳 | 7,477 | 12,592 | +5,115 |
| 80〜84歳 | 4,010 | 8,732 | +4,722 |
| 10〜14歳 | 7,061 | 11,390 | +4,329 |
| 85〜89歳 | 2,094 | 5,476 | +3,382 |
| 55〜59歳 | 10,201 | 12,908 | +2,707 |
| 0〜4歳 | 8,210 | 10,648 | +2,438 |
| 15〜19歳 | 7,038 | 9,401 | +2,363 |
| 90〜94歳 | 944 | 2,546 | +1,602 |
| 20〜24歳 | 7,931 | 9,271 | +1,340 |
| 30〜34歳 | 13,065 | 14,286 | +1,221 |
| 25〜29歳 | 10,492 | 11,497 | +1,005 |
| 35〜39歳 | 14,770 | 15,771 | +1,001 |
| 70〜74歳 | 8,830 | 9,558 | +728 |
| 95〜99歳 | 302 | 739 | +437 |
| 100歳以上 | 54 | 97 | +43 |
| 65〜69歳 | 11,317 | 8,571 | -2,746 |
| 60〜64歳 | 13,595 | 9,977 | -3,618 |
いちばん幼い層は、すでに折り返している
上の図と表は2011年と2026年の2点しか比べていない。端点だけを見ると、その間に起きた折り返しは消える。年ごとに追える37年分でいちばん幼い層を見ると、0〜2歳は2022年の6,969人、0〜5歳は2023年の14,495人を境に、どちらも減りに転じている。2026年の0〜5歳は13,067人で、ピークより1,428人(9.9%)少ない。
ただし、子どもが減り始めたわけではない。0〜14歳は2026年の34,630人が37年で最も多い。折り返しているのは入口だけで、この束はまだ増えている。ただし前年からの増加は+8人で、増加としてはほぼ止まっている。
入口が細った理由は、このデータからは分からない。年齢別人口は各年4月1日の断面でしかなく、出生と転入のどちらが減ったのかを持たない。0〜5歳の縮みが0〜14歳に届く時期も、ここからは読めない。
同じ世代を追うと、違う階級が浮かぶ
上の表は階級というラベルを比べただけで、50〜54歳の増加の中身には「2011年時点で他の階級だった人が、15年かけてこの階級に入ってきた分」が含まれる。同じ世代(コーホート)を15年追いかけると、これを分けて読める。
実際、2026年の50〜54歳のうち、2011年時点で35〜39歳だった世代(14,770人)を追うと、15年後は16,458人で、倍率は1.11倍にとどまる。50〜54歳の増加分(+7,921人)の大きさは、2011年時点で35〜39歳の層がもともと大きかったことを多く含んでおり、「50〜54歳の世代が大きく増えた」わけではない。
コーホートで見て倍率が最も高いのは、2011年時点で15〜19歳だった世代(2.03倍)である。7,038人が15年後には14,286人(30〜34歳)になっており、増加数は+7,248人。一方、増加数そのものが最も大きいのは20〜24歳だった世代(+7,840人)で、倍率は1.99倍。倍率の最大と増加数の最大は別の世代である。
| 起点の階級 | 人数 | 到達の階級 | 人数 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 0〜4歳 | 8,210 | 15〜19歳 | 9,401 | 1.15倍 |
| 5〜9歳 | 7,477 | 20〜24歳 | 9,271 | 1.24倍 |
| 10〜14歳 | 7,061 | 25〜29歳 | 11,497 | 1.63倍 |
| 15〜19歳 | 7,038 | 30〜34歳 | 14,286 | 2.03倍 |
| 20〜24歳 | 7,931 | 35〜39歳 | 15,771 | 1.99倍 |
| 25〜29歳 | 10,492 | 40〜44歳 | 17,374 | 1.66倍 |
| 30〜34歳 | 13,065 | 45〜49歳 | 16,570 | 1.27倍 |
| 35〜39歳 | 14,770 | 50〜54歳 | 16,458 | 1.11倍 |
| 40〜44歳 | 12,181 | 55〜59歳 | 12,908 | 1.06倍 |
| 45〜49歳 | 9,801 | 60〜64歳 | 9,977 | 1.02倍 |
| 50〜54歳 | 8,537 | 65〜69歳 | 8,571 | 1.00倍 |
| 55〜59歳 | 10,201 | 70〜74歳 | 9,558 | 0.94倍 |
| 60〜64歳 | 13,595 | 75〜79歳 | 11,790 | 0.87倍 |
| 65〜69歳 | 11,317 | 80〜84歳 | 8,732 | 0.77倍 |
| 70〜74歳 | 8,830 | 85〜89歳 | 5,476 | 0.62倍 |
| 75〜79歳 | 6,384 | 90〜94歳 | 2,546 | 0.40倍 |
| 80〜84歳 | 4,010 | 95〜99歳 | 739 | 0.18倍 |
高齢化率は2017年をピークに下がっている
高齢化率は1990年の7.67%から一貫して上がり続けたわけではない。2017年に23.96%でピークをつけたあと下がり、2026年は22.03%である。
県内順位とひとり暮らし高齢者
このデータでの流山市の高齢化率は22.2%で、県内での順位は52位/54市町村(高齢化率が高い方から数えた順位で、1位が最も高い)。最も高いのは御宿町の52.8%、最も低いのは浦安市の18.8%で、流山市の52位は54市町村の中で高齢化率が低い方に位置する。この順位は上の高齢化率グラフとは出どころも時点も異なり、参考1(令和7年4月1日現在のデータ/県統計課「千葉県年齢別・町丁字別人口」より)である。2026年の高齢化率22.03%と同じ時点の数字ではないので、並べて語らない。
高齢者のいる世帯のうち、ひとり暮らしは12,778世帯。高齢者のみの世帯(複数人)は10,586世帯、若い世代との同居・混合世帯は9,489世帯で、合計32,853世帯になる。
年齢別の総数は、常住人口の総数と一致しない
年齢別人口を足し上げた総数と、常住人口として公表されている総数は、同じ人口ではない。2026年時点で年齢別の総数は215,652人、常住人口の総数は216,350人で、差は-698人ある。この差の理由は市の資料に書かれておらず、このページでも推測しない。上の表やグラフの人数は、いずれも年齢別人口を集計した側の数字である。
この差は財政のページにも効いてくる。決算カードに載っている人口が、常住人口ではなくこの年齢別人口の総数と1人も違わないと確かめられるのは、2008年度から2013年度までの6年度だけである(年度末の断面を翌年4月1日として突き合わせた)。2013年度より後は決算カードの基準日が翌年1月1日に変わり、年齢別人口とも一致しない。その範囲での話として、1人あたりの額に人数を掛けるなら、掛ける相手はこちら側の数字である。
人口の続き
- 15年で5万人増えた ── 増加の内訳
- 自然増はいつ終わったか ── 出生と死亡
- 誰が来て、誰が出ていったか ── 転入と転出
- 子ども医療費助成制度の20年 ── 制度の変遷