なぜ流山?

転入者アンケート8年分・4,135人の回答で読む

・

借金と貯金

流山市の決算カードによれば、地方債現在高(借入の残高)は、2008年度の372億円から2024年度の692億円へ、1.9倍になった。 積立金現在高(貯金)は69億円から92億円である。2024年度の積立金現在高92億円のうち、 財政調整基金は41億円を占める。

1人あたりで見ると、借入の残高は23.5万円から32.6万円になっている。

地方債現在高と積立金現在高の推移(2008〜2024年度、億円)を2本の折れ線で示した図。決算カード17年度分の全数。地方債現在高(借入の残高)は372億円から692億円へ増え、積立金現在高(貯金)は69億円から92億円になっている。残高そのものであって、その年に返した額や積んだ額ではない。0100200300400500600700億円200820102012201420162018202020222024年度地方債現在高積立金現在高地方債現在高 2008年371.994 → 2024年692.348積立金現在高 2008年69.376 → 2024年92.203
地方債現在高と積立金現在高(億円)。どちらも年度末の残高。

この数字の出どころ

素性
全数(行政記録)
単位
円(決算額)
時点
2008年度〜2024年度/17年度分
取得
2026-08-14
未読
9件(金額のセル)

残高が増えることと、負担が重くなることは別である

借入の残高は増えている。一方で、収入に対する返済額の割合を示す実質公債費比率は8.4%から2.5%へ下がっている。 将来負担比率は49.5%から51.8%である。

残高が増えても収入がそれ以上に増えれば、返済に回す割合は小さくなる。17年通しで見て、その形をしているのは実質公債費比率である。将来負担比率は49.5%から51.8%へと、 17年通しで見ても下がっていない。残高だけを見ても、指標だけを見ても、片方しか分からない。

ただし、直近の動きは17年通しての傾向とは逆を向いている。実質公債費比率は2020年度の1.0%を底に、2024年度までの4年間、上昇が続いている (1.0%から2.5%へ)。 将来負担比率は51.8%で、17年間のうちで最も高い。 17年で見れば実質公債費比率は下がったが、直近は両方の指標が上がっている。

実質公債費比率と将来負担比率の推移(2008〜2024年度、%)を2本の折れ線で示した図。実質公債費比率(収入に対する借金の返済額の割合)は8.4%から2.5%へ下がっているが、将来負担比率(いま抱えている将来の負担が標準的な年間収入の何割にあたるか)は49.5%から51.8%で下がっていない。残高が増えても、収入がそれ以上に増えれば返済に回す割合は小さくなる。ただし決算カードにこの比率の分子と分母は載っておらず、どちらが動いたのかはこのデータでは切り分けられない。0510152025303540455055%200820102012201420162018202020222024年度将来負担比率実質公債費比率実質公債費比率 2008年8.4 → 2024年2.5将来負担比率 2008年49.5 → 2024年51.8
実質公債費比率と将来負担比率(%)。どちらも低いほど負担が軽い。

人口で割ると、借金は1.4倍、貯金は横ばい

残高が1.9倍になった17年間で、決算カードの人口は158,426人から212,562人へ1.34倍になった。1人あたりの借入残高は1.39倍にとどまり、残高の伸びのかなりの部分は人口の増加で説明できる。積立金は1.33倍で、人口とほぼ同じ伸びである。1人あたりでは4.4万円から4.3万円と、ほとんど動いていない。

このページで見ている決算カードの指標は5本ある。実質公債費比率と将来負担比率のほかに、財政力指数は0.95から0.93へ(最高は2009年度の0.96、最低は2012・2013年度の0.89)、経常収支比率は89.3%から90.8%へ(最低は2021年度の81.2%で、2024年度が17年間で最も高い)、実質収支比率は3.1%から4.0%へ(最高は2021年度の8.5%、最低は2009・2010年度の2.8%)。直近で上がっているのは、実質公債費比率と将来負担比率だけではない。

冒頭の財政調整基金41億円は、同年度の歳出863億円の4.8%にあたる。

関連するページ