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求められている条件と、流山に見えているもの
流山市は長く「子育て」を看板にしてきた。では、住む街を探している人たちは、街に何を求めているのか。
求められているのは、買い物と治安と交通
最も多く選ばれたのは「買い物が便利」だった。「子育てしやすい、子育て環境が良い」を選んだ人は全体では8.9%にとどまる。
ただし、この数字だけを読むと逆の結論になる。子どもと同居している419人に絞ると、「子育てしやすい、子育て環境が良い」は32.7%まで上がり、この層のなかでは3番目に多く選ばれている。子育てが求められていないのではなく、子育て中の人にだけ強く求められている、というのがこの調査から読めることである。
この数字の出どころ
- 素性
- 標本調査
- 単位
- 人(単一選択)
- 母数
- 2,000人(割付調査)
- 時点
- 2025年度(令和7年度)
- 取得
- 2026-08-12
誰が、何を求めているのか
上位3項目と「子育てしやすい、子育て環境が良い」を、4つの軸で切り分けたもの。
| 居住都県 | 回答者 | 買い物 | 治安 | 交通利便性 | 子育てしやすさ |
|---|---|---|---|---|---|
| 茨城県 | 355 | 43.7% | 38.0% | 23.4% | 11.8% |
| 埼玉県 | 408 | 43.9% | 39.2% | 37.7% | 10.8% |
| 千葉県 | 400 | 38.5% | 41.5% | 33.5% | 9.5% |
| 東京都 | 421 | 37.5% | 37.8% | 40.1% | 5.5% |
| 神奈川県 | 416 | 41.3% | 40.1% | 40.9% | 7.7% |
| 年代 | 回答者 | 買い物 | 治安 | 交通利便性 | 子育てしやすさ |
|---|---|---|---|---|---|
| 20〜24歳 | 400 | 35.5% | 33.5% | 38.5% | 2.5% |
| 25〜29歳 | 400 | 41.0% | 36.5% | 36.3% | 7.2% |
| 30〜34歳 | 400 | 40.0% | 40.3% | 35.0% | 9.5% |
| 35〜39歳 | 400 | 45.0% | 40.5% | 31.8% | 14.0% |
| 40〜44歳 | 400 | 43.0% | 46.0% | 36.0% | 11.5% |
| 子どもとの同居 | 回答者 | 買い物 | 治安 | 交通利便性 | 子育てしやすさ |
|---|---|---|---|---|---|
| 子どもと同居している | 419 | 34.1% | 33.4% | 27.2% | 32.7% |
| 同居していない | 1,581 | 42.7% | 40.9% | 37.7% | 2.7% |
| 婚姻状況 | 回答者 | 買い物 | 治安 | 交通利便性 | 子育てしやすさ |
|---|---|---|---|---|---|
| 既婚 | 573 | 37.2% | 36.3% | 29.3% | 24.6% |
| 未婚 | 1,379 | 42.2% | 40.7% | 38.1% | 2.2% |
| 離別/死別 | 48 | 47.9% | 37.5% | 35.4% | 14.6% |
表の列見出しは幅に収めるため短縮している。「買い物」=買い物が便利、「治安」=治安が良い、「交通利便性」=交通の利便性(都心へのアクセスが良い)、「子育てしやすさ」=子育てしやすい、子育て環境が良い。回答者が30人に満たない群は割合を出さず「—」にしている。なお、この調査は20〜44歳を対象に人数を割り付けて集めたものなので、子どもと同居している人の比率そのものは実際の首都圏の比率ではない。
流山に見えているもの
| イメージ | 平均点 | 5点ちょうど |
|---|---|---|
| 緑が多い | 6.5 | 27.2% |
| 子育てがしやすい | 6.5 | 30.0% |
| 街がきれいに整備されている | 6.4 | 29.7% |
| 都心へのアクセスが良い | 6.4 | 29.0% |
| 街に将来性が感じられる | 6.3 | 31.4% |
| 教育に力を入れている | 6.2 | 34.0% |
| おしゃれなお店が多い | 6.0 | 32.8% |
| 身近に文化、芸術に触れられる | 6.0 | 35.0% |
| 女性が活躍している | 5.9 | 37.6% |
この平均点を順位として読まないほうがよい。9項目の平均は5.9点から6.5点までの範囲に収まっていて、項目のあいだの差は1点も開いていない。差が小さいのは分布のためである。どの項目でも最も多い答えは中立にあたる5点で、その割合は27.2%から37.6%にのぼる。9項目とも回答の最大の山が中ほどに寄っており、平均点の並びはその山の上に乗ったわずかな差にすぎない。上位と下位を意味のある優劣として読むことはできない。
上の「重視するポイント」と、この評価は、別の尺度である。前者は3つまでを選ぶ複数回答、後者は10点満点の採点で、引き算して「求められているのに足りない」と読むことはできない。並べて示すに留めている。またこの評価は流山市を知っている1,228人だけの答えで、知らないと答えた人は採点していない。
実際に流山を選んだ人が挙げた理由は「選ばれた理由の8年間」にある。別の調査で対象者が違うため、同じ人の期待と選択を突き合わせることはできない。ここでは2つを並べて示すに留める。住んでみたい街としての流山は「住んでみたい街としての流山」に続く。
子育てのしやすさを条件に挙げた人の内訳と、流山市が20年で制度をどう変えてきたかは「子ども医療費助成制度の20年」で読める。
外から見た流山の続き
- 外から見た流山 ── 認知度
- 住んでみたい街としての流山 ── 街のなかでの選ばれ方
- 選ばれた理由の8年間 ── 実際に転入した人が挙げた理由