なぜ流山?

転入者アンケート8年分・4,135人の回答で読む

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求められている条件と、流山に見えているもの

流山市は長く「子育て」を看板にしてきた。では、住む街を探している人たちは、街に何を求めているのか。

求められているのは、買い物と治安と交通

住みたい街に求める条件として選ばれた項目を、件数の多い順に並べた横棒グラフ。分母は調査に答えた首都圏2,000人。3つまでの複数回答なので単位は件で、割合の合計は100%を超える。1位は「買い物が便利」。「子育てしやすい、子育て環境が良い」は全体では8.9%だが、子どもと同居している419人に絞ると32.7%まで上がる(この図は全体の値だけを示している)。買い物が便利治安が良い交通の利便性(都心へのアクセスが良い)あてはまるものはない災害に強い緑、自然が多い街の雰囲気が自分に合っている飲食店が多い子育てしやすい、子育て環境が良い街並みがきれい街のイメージが良い仕事と子育てが両立しやすい近隣住民の雰囲気が自分に合っている公園が多い活気がある資産価値が上がりそう、下がりにくそう教育環境が整っている市民活動が活発その他0200400600800件数81878771041930119319218017917016111488878175582513
調査に答えた2,000人が、住みたい街で重視する点を3つまで選んだもの。複数回答なので合計は100%を超える。

最も多く選ばれたのは「買い物が便利」だった。「子育てしやすい、子育て環境が良い」を選んだ人は全体では8.9%にとどまる。

ただし、この数字だけを読むと逆の結論になる。子どもと同居している419人に絞ると、「子育てしやすい、子育て環境が良い」は32.7%まで上がり、この層のなかでは3番目に多く選ばれている。子育てが求められていないのではなく、子育て中の人にだけ強く求められている、というのがこの調査から読めることである。

この数字の出どころ

素性
標本調査
単位
人(単一選択)
母数
2,000人(割付調査)
時点
2025年度(令和7年度)
取得
2026-08-12

誰が、何を求めているのか

上位3項目と「子育てしやすい、子育て環境が良い」を、4つの軸で切り分けたもの。

居住都県別(複数回答・各群の回答者に占める割合)
居住都県回答者買い物治安交通利便性子育てしやすさ
茨城県35543.7%38.0%23.4%11.8%
埼玉県40843.9%39.2%37.7%10.8%
千葉県40038.5%41.5%33.5%9.5%
東京都42137.5%37.8%40.1%5.5%
神奈川県41641.3%40.1%40.9%7.7%
年代別(複数回答・各群の回答者に占める割合)
年代回答者買い物治安交通利便性子育てしやすさ
20〜24歳40035.5%33.5%38.5%2.5%
25〜29歳40041.0%36.5%36.3%7.2%
30〜34歳40040.0%40.3%35.0%9.5%
35〜39歳40045.0%40.5%31.8%14.0%
40〜44歳40043.0%46.0%36.0%11.5%
子どもとの同居別(複数回答・各群の回答者に占める割合)
子どもとの同居回答者買い物治安交通利便性子育てしやすさ
子どもと同居している41934.1%33.4%27.2%32.7%
同居していない1,58142.7%40.9%37.7%2.7%
婚姻状況別(複数回答・各群の回答者に占める割合)
婚姻状況回答者買い物治安交通利便性子育てしやすさ
既婚57337.2%36.3%29.3%24.6%
未婚1,37942.2%40.7%38.1%2.2%
離別/死別4847.9%37.5%35.4%14.6%

表の列見出しは幅に収めるため短縮している。「買い物」=買い物が便利、「治安」=治安が良い、「交通利便性」=交通の利便性(都心へのアクセスが良い)、「子育てしやすさ」=子育てしやすい、子育て環境が良い。回答者が30人に満たない群は割合を出さず「—」にしている。なお、この調査は20〜44歳を対象に人数を割り付けて集めたものなので、子どもと同居している人の比率そのものは実際の首都圏の比率ではない。

流山に見えているもの

流山市のイメージ9項目を10点満点で採点した結果の分布。1行が1項目で、帯の左端が1点、右端が10点、幅が回答に占める割合。分母は流山市を知っている1,228人で、9項目とも同じ。どの項目も最も広い帯は中立にあたる5点で、その割合は27.2%から37.6%にのぼる。平均点は5.9点から6.5点までの範囲に収まり、項目のあいだの差は1点も開いていない。濃いほど高い点で、中立にあたる5点と6点のあいだにだけ実線を引いてある。緑が多い子育てがしやすい街がきれいに整備されている都心へのアクセスが良い街に将来性が感じられる教育に力を入れているおしゃれなお店が多い身近に文化、芸術に触れられる女性が活躍している0%10%20%30%40%50%60%70%80%90%100%回答に占める割合(%)
9項目の10点満点の評価を、平均に丸めず分布のまま並べたもの。1行が1項目、帯の左端が1点、右端が10点で、幅は回答に占める割合(分母は下の表と同じ)。中立にあたる5点と6点のあいだにだけ実線を引いてある(10段の濃淡は隣どうしを色では見分けられないので、境界は罫が担う)。並びは平均点の降順。
流山市を知っている1,228人による10点満点の評価
イメージ平均点5点ちょうど
緑が多い6.527.2%
子育てがしやすい6.530.0%
街がきれいに整備されている6.429.7%
都心へのアクセスが良い6.429.0%
街に将来性が感じられる6.331.4%
教育に力を入れている6.234.0%
おしゃれなお店が多い6.032.8%
身近に文化、芸術に触れられる6.035.0%
女性が活躍している5.937.6%

この平均点を順位として読まないほうがよい。9項目の平均は5.9点から6.5点までの範囲に収まっていて、項目のあいだの差は1点も開いていない。差が小さいのは分布のためである。どの項目でも最も多い答えは中立にあたる5点で、その割合は27.2%から37.6%にのぼる。9項目とも回答の最大の山が中ほどに寄っており、平均点の並びはその山の上に乗ったわずかな差にすぎない。上位と下位を意味のある優劣として読むことはできない。

上の「重視するポイント」と、この評価は、別の尺度である。前者は3つまでを選ぶ複数回答、後者は10点満点の採点で、引き算して「求められているのに足りない」と読むことはできない。並べて示すに留めている。またこの評価は流山市を知っている1,228人だけの答えで、知らないと答えた人は採点していない。


実際に流山を選んだ人が挙げた理由は「選ばれた理由の8年間」にある。別の調査で対象者が違うため、同じ人の期待と選択を突き合わせることはできない。ここでは2つを並べて示すに留める。住んでみたい街としての流山は「住んでみたい街としての流山」に続く。

子育てのしやすさを条件に挙げた人の内訳と、流山市が20年で制度をどう変えてきたかは「子ども医療費助成制度の20年」で読める。


外から見た流山の続き